雑多な感想を

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今更「映画バトル・ロワイアル」感想

「今日はみなさんに、ちょっと殺し合いをしてもらいます」で有名な映画バトル・ロワイアルの感想です。非常に興味深く、映画作品としてとても完成度が高かったです。

いつか見たいと思いつつ、学生時代は「同じ状況になったら…」と思うと怖くて見れずにいました。殺人場面は確かにショッキングですが、ただグロテスクなだけということはありませんでしたね。

しかし私が見たのは特別篇でして、レビューを見ると多少の人物の生い立ちが挿入されオリジナルよりも雰囲気がマイルドになっているらしいです。(雰囲気がマイルドになっているだけで、ガッツリ血飛沫あげながら倒れていきますけどね…)

<全体的な感想><登場人物ごとの感想>の2つの構成で書いていきます。

今更とはいえネタバレ全開なのでご注意ください。

全体的なストーリー感想 

  • 経済的危機で国が崩壊し、失業者が増えるとともに子供たちは大人たちを信用できず凶暴化し始める。
  • 自信をなくし、そんな子供たちを恐れた大人たちは恐怖による支配で威厳を取り戻すため、新世紀教育改革法<BR法案>を可決する。
  • 年に1度全国の中学3年生の中から1クラスが選ばれ、3日間コンピューターで管理された無人島にて最後の1人になるまで殺し合いを強いる法案である。

無人島で中学生が殺し合いをする、という情報しか見てこなかったため、まさか国が崩壊している上に大人の尊厳を取り戻すための恐怖による殺し合いだとは夢にも思いませんでした。

しかし特別篇だったからかもしれませんが、見方を変えると普通の青春映画に見えたんですよね。なので見終えた第一声は「殺し合いさせなくても青春映画は作れるから!!」でした(笑)

また1日目で自殺を決意する人物が少なからずいたことにも驚きです。恋人同士で「俺は死にたくない!」といって相手だけ犠牲にするという人もいませんでした。1日目の時点で皆なにかしらの決意をして行動してます。

凶暴化する子供たちを恐怖で支配するというのが根本のお話なのですが、正直子供たちが凶暴化してるとはあまり思いませんでしたね。あくまで子供たちが「大人は信用できない」と判断しているだけで、「大人がいなくなるべきだ!」と声高に叫んで暴力振るう子供は、少なくとも今回の岩城学園中学3年B組にはいなかったように思います。(国信が教師にナイフ持って突撃してるけど、殺そうとした感じではなかった)

でも世界観設定では<校内暴力によって殉職した教師は1200人を突破>してるんですよね…。そういうことをする子供もやはり存在していたんでしょうね。そして特にそういうことをしない子供が巻き添えを食らっている形になっていると…何の冗談だ…。

クラス対抗戦のバスケ試合のシーンがこれでもかと流れていたのですが、あれ追加シーンだったんですね。それを見ていたから余計にそう思うかもしれません。「このクラス案外仲いいんだな…」て思ってました。

登場人物ごとの感想 

※気が向いたら他の登場人物も書くかもしれない。

出席番号15:七原秋也(主人公) 

思った以上にクラスメイトから慕われている主人公。控えめな印象だったので少し意外。母親は家から出て行き、父親は中学入学当日に自殺するという過酷な過去を持つ。一番信頼できるはずの両親にこんなことをされたら、そら大人を信用できなくなるのも無理はない。

出席番号15:中川典子(ヒロイン)

不登校の国信を修学旅行に誘ったり、クラス全員が授業をボイコットする中一人だけ教室にくる真面目な生徒(遅刻して知らなかったと言っていたが、知っていても来てそう)そのためか教師キタノから信頼を超えて崇拝に近い感情を持たれる。バトル・ロワイアル中の活躍はあまりなかった印象。双眼鏡もっと使えた気がする。

 出席番号05:川田章吾

最初から最後まで良い奴。ここまで良い奴が出ているとやっぱり青春映画に見えてしまう。三年前のバトル・ロワイアル優勝者で今回は拉致された形での参加だが、三年前に恋人が死ぬ間際に見せた笑顔の意味を知るべく、拉致に戸惑うことなくやる気満々。良い奴だけど、七原や中川じゃなかったら川田を信頼しきれず殺しにかかりそう。三人だからこそ最後まで生き残れたと思うし、良い友人となれて良かったと思う。あれ?やっぱり青春映画では…

まとめ

生死をかけて己の存在を問う作品でもある気がします。クラスメイト同士でこの極限状態をどのように受け止め乗り越えるか。殺すにも自殺するにも隠れてやりすごすにも脱出方法を考えるにも、それぞれが考えた結果の行動ですからね。

しかしまあ、バトル・ロワイアルをさせて子供の凶暴化が抑制されるかといえば甚だ疑問が残りますね…全国中継されてるわけでもありませんし、参加してない中学生は「ラッキー」としか思わない気もしますが…そこは原作小説でということでしょうか。

ちなみに「これ見たら絶対鬱になる」と思ったんですが案の定気持ちが沈みまして、ドラえもん映画も一緒に借りて癒されてました。それでは。